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 紅型は、500年の伝統を誇る沖縄独特の染め物です。
 首里王府の手厚い保護を受けながら発展を続け、友禅や江戸小紋とともに日本を代表する染め物と言われています。
 すべて手染めによる紅型は、現在でも昔ながらの技法そのままに一色、一色丹念に染め上げられています。

 

 


■首里散策


 首里山川の交差点で車を降りる。

 舗装され、白いガードレールのある日本のどこにでもある風景から、角を曲がるとまるで琉球王朝時代にタイムスリップしたかのような坂道になる。

 何度行っても見過ごしてしまうその石段から、滑らないようにゆっくりこの坂を下っていくと、左手に紅型玉那覇工房が右手に城間びんがた工房が見えてくる。

玉那覇有公紅型工房玄関 城間紅型研究所入口
 なお、両工房ともに公開はしておりませんので、見学などはご遠慮ください


■製作工程


 
 紅型は、染め方、技法の名前であって、模様の名前ではありません。
 紅型は、一枚の型を使って染めます。型を置き、糊伏せをします。
 この糊置きという作業も重要です。ぴったりとつなぎ目が分からないように型を置けないと模様が途切れてしまいます。
 そして糊が乾いたところに筆で二度、三度と顔料の色差しをしてゆきます。
 そして、全ての模様に色が入りましたら、糊を落とします。
 そうすると綺麗な柄が見えてきます。 
 でも、この右の写真では地の部分が黄色くなっていますね。
 これはどうするのでしょう?

 この地の黄色は、柄を染めた後に染めます。
 でもそのまま染めたら柄の上にも黄色がかかってしまいますよね。

 さて、どうやって染めるのでしょう? 

 地染めはこれもまた結構厄介です。
 まず、色差しした柄の部分を全て糊で伏せます。今度は型は使えないので、手で柄に合わせてぴったりと糊を置いてゆきます。当然ここでも技術の差が出ますよね、ぴったりギリギリに糊が置ければ、柄と地染めが隙間なく染まります、でも糊が柄からはみ出せば、白地が残ってしまうし、逆に柄を完全に伏せきれなければ柄の上に地染めの染料が乗ってしまいます。
 今回は、糊置きから説明を始めましたけど、その前にこの型を彫るという作業があります。この時に『豆腐を使う』んです、聞いた事あるでしょう?
 まあ、その話はまた今度と言う事で、今日はここまでです。

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